Wait Training
コマンド【待て】は様々な場面からワンちゃんの安全を確保する重要なコマンドです。【スワレ・Sit】が出来るようになったらさっそく取り組みましょう。
待て(Wait)を教える時期
・子犬を迎えて一週間前後で、スワレ(Sit)トレーニングを開始、次にフセ(Down)、そしてマテ(Wait)です。教える時期としては子犬を迎え大体2〜3週間です。
待て(Wait)を教えるポイント
・しつけの大原則【しつけの時間はご飯前(空腹時)・出来なくても怒らない・飽きるまでやらない・出来たら褒める・最後は出来るコマンドで成功体験】をおさえ、根気よく、焦らず、子犬と楽しみながら学ばせていきましょう。
待て(Wait)の教え方
1:子犬に向かい合い、コマンド【スワレ(sit)】で、子犬が座ったのを確認してください。
2:座ったらおやつを与えます。
3:ゆっくりその場所から一歩下がります。子犬が動き出す前にまたおやつを一口与えます。(子犬が動いてしまったら、1からやり直しです。)
子犬が、動かなければおやつが貰えると学習するまで1〜3を繰り返します。(まだコマンドは言いません)
4:子犬が待てるようになったら、コマンド【待て・Wait】と同時に手の平を子犬の目の前で広げ、一歩下がります。
5:子犬が4に慣れたら、更にもう一歩下がります。
6:子犬が待てたら、戻っておやつを与えます。
子犬が4〜6に慣れたら、徐々に距離を伸ばし、おやつの回数も減らしていきます。20〜30秒待てたらとりあえず【待て・Wait】はクリアです。その後は子犬の成長に合わせ適宜時間をのばしていきましょう。
待て(Wait)を行なう様々な場面
ハウスから出る時
・ワンちゃんをハウスから出すとき、扉をあけると同時に興奮したまま飛び出さないようにします。【落ち着いたら許可が降りる】を学習させることにより、飛び掛かりなどの問題行動も軽減されます。
ドアの前
・前進する許可を与えるまで、そこに待たせます。自分勝手にドアから飛び出さないために、ドアの前では待たせる習慣を覚えさせましょう。
食事の前
・飼い主の許可を待たせます。食器を置く前に「スワレ・Sit」をさせ、食器を置いたあとも、飼い主の許可を待つよう学習させます。
車に乗る時
・飼い主の許可が降りてから、乗るように学習させましょう。
車から降りる時
・飼い主が先に降り、安全を確認するまで待たせましょう。
散歩に行く時
・ドアから出るときは、【落ち着たら許可が降りる】ことを学習させましょう。
散歩中
・横断歩道の前や他犬とすれ違うときなど様々な状況に合わせ、適宜【待て・Wait】で待ってその場をやり過ごすことを学習させましょう。
WaitとStayの違い
・WaitもStayもどちらも【待て】ですが、場面によって使い分けをします。では、どのように使い分けるかですが、極端にその違いを言葉で表すなら、【ちょっと待って=Wait】【しっかり待って=Stay】です。
言葉で説明するより、観てもらうほうが理解しやすいと思います。以下の動画をご覧ください。
<資料:stayとwaitの微妙な違い(YouTube)>
このようにWaitとStayには微妙な違いがあります。ですが、家庭犬としては【待て・Wait=短時間でも長時間でも飼い主の許可が降りるまで待つ】と、一つに統一しても全く問題はありません。特に日本の家庭犬は【待て・Wait】の方が多く使用されています。