

■サーロス・ウルフホンド(Saarloos Wolfhound)■
歴史
サーロス・ウルフホンドはレンデルト・サルース氏によって作出されたウルフドッグです。
狼とジャーマン・シェパードの交配により誕生した、狼の血を4分の1(25%)受け継いでいます。
軍事や救助犬としての活躍を期待されていましたが、臆病でしつけが入りにくく、中々難しい犬種とみなされています。
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原産地:オランダ
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別名:サルース・ウルフドッグ
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平均体高:オス75cm メス70cm
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平均体重:オス40kg メス35kg
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カラー:ウルフ・グレー、フォレスト・ブラウン
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かかりやすい疾患:股関節形成不全、網膜萎縮症、脊椎症、下垂体性小人症
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寿命:11年〜14年
<資料:YouTube>
サーロス・ウルフホンドはFCI公認犬種です。
FCI公認ウルフドッグは、本種とチェコスロバキアン・ウルフドッグの2種のみです。
本種は、ウルフドッグの中でも比較的大型です。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの体重が平均20〜25キロに対し、この種は40キロ前後です。
高エネルギーの犬であり、運動を多く必要とする犬種です。
飼育に必要な面積は1頭当たり30m2以上、理想的な運動量は1日2 - 3時間以上。
自転車走行などの際は、非常に粘り強い持久力をみせます。
適応性
マンション、アパートの適応
☆☆☆☆☆
初心者への適応
☆☆☆☆☆
感受性レベル
★★★★★
寒さへの適応
★★★★★
暑さへの適応
★☆☆☆☆
家族への愛情
★★★★★
子供への適応
★★☆☆☆
他人への適応
☆☆☆☆☆
他犬への適応
★☆☆☆☆
グルーミングのしやすさ
★★★★☆
よだれの量
★★★☆☆
健康面の管理のしやすさ
★★★★★
訓練のしやすさ
☆☆☆☆☆
知性
★★★★☆
狩猟欲
★★★★★
運動の必要性
★★★★★
エネルギーレベル
★★★★★
<資料:YouTube>
サーロス・ウルフホンドは、チェコスロバキアン・ウルフドッグよりも、狼の気質を濃く残しています。そのため、しつけ難さはありますが、一度家族とみなした者へは、絶対服従します。愛情表現も非常に豊かです。
ハイライト
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ヨーロッパに点在するサーロス・ウルフホンドクラブが設立されている国では価格10万〜15万で販売されています。しかし、輸入が必要となる国では20万〜40万と、幅があり高額です。
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サーロス・ウルフホンドはウルフドッグの中でも癖が強く、しつけにくいです。
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用心深く臆病で、神経質な面を持っています。誰にでも飼える犬種ではありません。経験者でも、容易に…とはいきません。真剣にしつけに取り組む必要があります。
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チェコスロバキアン・ウルフドッグには社交性がいくらかはありますが、この種には、あまりそれが見受けられません。新しい環境に馴染みにくく、人見知りが激しいのが目につきます。早い時期(生後3週目)から子犬の社会化訓練を徹底する必要があります。また、トレーニングを受け入れる期間が非常に短いです。トレーニングは生後3週〜16週の間に行なっていなければなりません。
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狭くて閉鎖された空間を嫌います。
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ひとりきりで留守番や庭での番には向いていません。群れへの執着があるため単独飼いには向いていません。多頭飼いをする必要があります。
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換毛期は年に2回。夏毛と冬毛が異なります。
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獣臭さはありません。コートは汚れにくく清潔で無臭ですが、毎日のブラッシングは必要です。
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ふれあいの時間を十分にとってやらねばならない犬種です。
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日本では販売されていません。海外の専門ブリーダーから輸入となりますが、本種のブリーダーは、遠い国への出荷をしていません。そのため輸入そのものが非常に難しいとされている犬種です。加えてこの種は、トレーニングを受け入れる期間が短いため、日本で迎えるというのは、あまり現実的ではありません。
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日本で一般的なウルフドッグは、アラスカやカナダ原産のウルフドッグと純犬種の交雑種【ハイブリッド・ウルフドッグ(狼犬)】です。ハイブリッドの場合、狼の血75%のハイパーセントウルフドッグも販売されています。
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ハイブリッド・ウルフドッグの参考価格は15万〜25万。平均体重は30キロ前後。
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ハイパーセントの参考価格は40万〜。ハイパーセントの仔は、体高90cm前後、体重65キロにまで達する仔もいます。(※ハイブリッド・ウルフドッグの価格はパーセントや販売者によって大きく変動しますので、あくまで参考程度に留めてください。)
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